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棒状補強材と崩壊防止ネットを併用した既設石積み擁壁の耐震補強法

東日本旅客鉄道株式会社

公益財団法人 鉄道総合技術研究所

  • 技術の概要


    鉄道の土留め構造物として数多く存在している石積み壁に関して、地震時の破壊メカニズムに応じた耐震補強工法を開発しました。従来は、棒状補強材と組み合わせて石積み壁の前面にコンクリート製の前壁を設置する工法や、石積み壁のみの安定を確保する工法がありましたが、本耐震工法は、それらの工法が抱える課題を解決します。

    1. 石積み壁の前面にネットを敷設することで、積み石の抜け出しを防止します。

    2. 前面に敷設するネットの拘束により、地山補強材の抵抗を全体的に伝達させます。

    3. 背面地盤の安定性に応じて、補強仕様を合理化することが可能です。

    4. 背面地盤の制約条件に応じて、打設角度を調整して補強することが可能です。

    補強工法概念図

    補強工法概念図

    大型振動台模型実験結果

    大型振動台模型実験結果

    ト中型模型試験実験結果

    無補強の場合は400galで倒壊
    (石積みが抜け出しながら倒壊)

    中型模型試験実験結果

    補強時は800galで倒壊せず
    (石積みが抜け落ちない)

  • 適用箇所


    1. 耐震補強を必要とする既設土留め擁壁(石積み)

  • 特徴及び優位性


    1. コストダウン

      従来の補強土擁壁工法と比較して、コンクリート製の前壁を設置する代わりに、作業が容易な軽量で高強度のネットの敷設で良いため、工事費の削減が図れます。

    2. 工期

      コンクリート壁の設置工程が省略でき、代替としてネットの敷設工程が必要となります。鉄筋、型枠、コンクリート打設等の工程が不要となるので、大幅な工期短縮がはかれます。

    3. 適用性

      石積み擁壁の背面が盛土のような非自立性の地山である場合にも適用が可能です。
      ただし、背面地山の地盤が非常に軟弱な場合には、適用が困難な場合もあります。

  • 施工実績


    1. JR 東日本

      京浜東北線上中里・王子間 石積み擁壁耐震補強 他1件

    2. 民鉄

      3件

    施工実績

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