かみ合わせ継手を用いた鋼板巻立て補強工法
東日本旅客鉄道株式会社
清水建設株式会社
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技術の概要
ノコ歯状のかみ合わせ継手を用いて、従来の現場溶接を不要としたプレハブタイプの鋼板巻立て補強工法であり、施工が容易でかつ十分な耐震性能を有する工法です。
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適用箇所
RC高架橋柱、橋脚、水中部橋脚、建物柱等の耐震補強及び構造補強工法
重機による施工が困難な狭隘箇所
(鋼板を分割した場合;付属資料参照)
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特徴及び優位性
- 品質向上
現場溶接が不要となり接合部の安定した品質を確保するほか品質管理が軽減されます。
- 作業条件
風、乾湿、外気温、降雨、降雪、足場等に影響されず特殊技能が不要であり火気を使用しません。また、水中部橋脚に仮締め切り不要で施工可能です。
- 耐震性能
従来の鋼板巻き補強と同等以上の耐震性能を有します。
- コストダウン
機械化施工により人力作業が軽減され作業効率が向上、塗装の工場作業化等の施工性の改善によりコストダウンが可能となります。
- 品質向上
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施工実績
- ラーメン高架橋耐震補強
約70,000本
- 道路橋橋脚、桟橋(水中施工含む)
約 910本
- 建物柱耐震補強(ホテル営業中施工等)
約 900本
(2021年4月現在)
- ラーメン高架橋耐震補強
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技術の概要(補足)
上下に多数分割することにより人力による運搬・組立を可能にしました。
溶融亜鉛めっき処理仕様による施工事例(左:矩形断面、右:円形断面)
狭隘、火器制限箇所などでも人力で施工が可能
輪切り銅板は1枚50kg程度のため、狭隘箇所でも重機が不要で人力で施工ができます。
また、現場溶接が不要なため、火気使用制限のある建屋内での施工にも適しています。