内巻きスパイラル工法
東日本旅客鉄道式会社
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技術の概要
本工法は、従来軸方向鉄筋の外側に配置されていた帯鉄筋の大部分を、軸方向鉄筋の内側に配置することで、地震時の変形性能を飛躍的に向上させます。
柱部材の変形性能が著しく向上することから、複雑な耐震設計が不要となります。また、設計水平震度を低減できることから、断面のスリム化・鉄筋量の減少によりコストダウン、工期短縮を図ることができます。 -
適用箇所
ラーメン形式の高架橋、橋台、橋脚の柱部材。
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特徴及び優位性
- 安全性
耐震性能が飛躍的に向上することから、設計で想定した地震力以上の力が作用した場合でも構造物が崩壊しません。
- 経済性
設計時点で柱の損傷レベルを照査する必要がなくなり設計費用が低減できます。また、柱の変形性能が向上することに伴い、所要降伏震度が小さくなることから断面寸法の縮小・鉄筋量の減少により、施工費用が低減できます。トータルでラーメン高架橋の工事費が10%程度低減できます。
- 復旧性
地震で損傷を受けたあとも、コアコンクリートの損傷が軽微なため、復旧作業が容易で従来のものより早期復旧が可能となります。
- 安全性
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施工実績
武蔵野線越谷・吉川間高架化工事
東北線長町付近高架化工事
中央線三鷹・立川間高架化工事
仙石線多賀城駅付近高架化工事
南武線稲城長沼駅付近高架化工事
東北本線浦和駅付近高架化工事
東京駅北通路改良工事
信越線新潟駅付近高架化工事
他多数