プレキャストアーチ式高架橋「すいすいSWAN(スワン)工法」
戸田建設株式会社
ジオスター株式会社
-
技術の概要
本工法は、工場で製作したスタンド部材、半割アーチ梁部材、横梁・スラブ部材と呼ばれる3つのフルプレキャスト部材を組立てることにより、開腹型アーチ橋形式を応用した鉄道ラーメン高架橋を構築する合理的な工法です。地上部はすべてフルプレキャスト部材を組立てることで鉄道ラーメン高架橋を構築できるため、施工の急速化が図れるとともに、アーチ形状の曲線美により景観特性を向上させることができます。
なお、本工法の設計・施工に関しては、「プレキャストアーチ構造を適用した鉄道ラーメン高架橋の設計・施工マニュアル」(財団法人 鉄道総合技術研究所 平成20年2月)を参照しておこないます。すいすいSWAN工法を用いた高架橋のイメージ
-
適用箇所
ラーメン形式の鉄道高架橋
-
特徴及び優位性
- 工期短縮・省力化
工場で製作されたフルプレキャスト部材をモルタル充てん継手及びループ継手を使用して組立てるプレファブ工法のため、従来工法とほぼ同等のコストで工期短縮・省力化が図れます。
(延長60mの高架橋の場合、従来工法より50%の工期短縮が可能) - 景観特性の向上
アーチ梁形式のもつ曲線美により景観特性の向上が図れます。
- 施工用地幅の縮小
高架橋幅内での施工が可能です。
- 品質の向上
プレキャスト部材は工場製作のため、高い品質を確保できます。
- 工期短縮・省力化
-
施工実績
- 実物大試験施工(平成18年3月)
- JR 身延線富士宮周辺高架橋新設(平成24年4月供用開始)