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鉄道ACT研究会 鉄道建設改良技術の向上を目指して

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ラッピングウォール工法

鹿島建設株式会社

  • 技術の概要


    大断面、大深度の埋設物周辺及びその下部へ地中連続壁を構築する工法である。施工法は、埋設物の側部にガイドホールを設け、安定液を充填し、その中に特殊掘削機を設置し、これを埋設物下部へ屈曲させて地山を掘削し地上へ排土する。埋設物の近傍の地山はこの掘削機に設けた高圧ジェット設備によって切削、除去する。掘削完了後、高品質の固化材によって安定液と置換え、欠損部に止水壁を構築する。

    地中連続壁を施工する際、共同溝などの移設できない埋設物が横断している場合には、埋設物周辺及び下部に連続壁を施工できない欠損部が生じる。従来この部分の施工は、埋設物が大断面で大深度の場合、凍結工法や開削工法など工期やコストを要する大掛かりな方法でしか対処できなかった。

    本工法はこのような特殊条件下での地中連続壁を、簡易な手順で短期間に施工でき、周辺環境への影響を最小限に抑制しながらの施工が可能です。

    技術の概要

  • 適用箇所


    1. 地下鉄や共同溝などの大断面、大深度の埋設物を横断した地中連続壁に適用

    2. 地中の障害物下部の改良、止水に適用

    3. 施工深度は50m、連続壁厚は0.45m~0.6m、土質はN値50までの砂及び礫に適用

  • 特徴及び優位性


    1. 従来、凍結工法や開削工法など大掛かりな工法でしか対処できなかった施工条件に対し簡易な方法で短期間かつ低コストで施工可能

    2. 埋設物に対する変位などの影響を防止し、かつ周辺地盤への影響を最小限とする工法

    3. 埋設物周辺の地山を効率良く確実に除去でき、固化材で蜜実に充填させることで、優れた止水性能を確立

    4. 短期間で施工できるため、都市部の交通機能や周辺環境に対する制約を低減

    5. 地中深くの埋設物の近接施工を、安心して確実に施工可能

    施工状況

    施工状況

    掘削機全景

    掘削機全景

  • 施工実績


    1. 阪神高速道路公団淀川左岸線島屋第5工区土留壁設置工事

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